「こうしてハマンは、モルデカイのために準備しておいた柱にかけられた。」(10節)
この話は、ただ、悪者ハマンがやっつけられて、めでたしめでたしという類の話なのでしょうか。新約聖書の光から考えると、敵でさえ愛するように命じられたイエス様の話と矛盾する感じもします。新約聖書的には、エペソ書6章にあるように私たちの本当の敵は、血肉をもった人間ではなく暗闇の支配者である悪魔です。では、何を神様はここから私たちに語っているのでしょうか?注目すべきポイントは、ハマンは、モルデカイのために柱を用意していて、しかもそれに自分がかけられたほど、準備は完全に整っていたということです。将棋で言うところの次の一手で詰む状況です。ところが大逆転が起きました。私たちも、モルデカイのように、99パーセント詰められたような状況においても、希望を捨てるべきではありません。神様は大逆転の神様だからです。