「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図。」(1節)
マタイの福音書は系図からはじまります。へブル語の旧約聖書は歴代誌で終わりますので、マタイは歴代誌を意識したと主張する学者がいます。実際、歴代誌は、最初の9章まで系図です。さらに、歴代誌はこのように閉じられます。
「ペルシアの王キュロスはこう言う。天にいます神、主は、地上のすべての国をわたしに賜った。この主がユダのエルサレムに御自分の神殿を建てることをわたしに命じられた。あなたたちの中で主の民に属する者はだれでも、上って行くがよい。神なる主がその者と共にいてくださるように。」(2歴代誌36:23新共同訳)
マタイは、
「イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。(中略)見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ28:18-20)
両方とも使命が与えられ、神が共にいるという約束で閉じられています。