1サムエル 20章

「私と死との間には、ただ一歩の隔たりしかありません。」(3節)

ダビデはヨナタンに、自分が死と背中合わせであることを告げました。しかし、真実は、すべての人が死との間に、ただ一歩の隔たりしかありません。人は死亡率100%であり、神様の御手が退けられれば、いつでも取り去られてしまいます。神学者のマクグラスは言います。

「地上の人生は、新しいエルサレムで生きる希望によって大きく変えられます。・・・毎日の生活の決まったパターンしか見ない者がいる一方で、最後の運命は神にあることを知って、天を見上げる者がいる・・・人生とは墓で終わるものと信じている人々のような失望に捕らわれてはなりません。真実は全く違います」

神様は天国の喜びで私たちが地上を生きることを願っておられます。

1サムエル 19章

「彼もまた着物を脱いで、サムエルの前で預言し、一昼夜の間、裸のまま倒れていた。このために、「サウルもまた、預言者のひとりなのか。」と言われるようになった。」(24節)

サウル王のダビデへの嫉妬は、ダビデ殺害への追撃と変わりました。ダビデはサムエルがいるラマに行き、サウルが自分にしたこといっさいをサムエルに話しました。ダビデに油を注いだのもサムエルですが、サウルに油を注いだのもサムエルです。どんなに複雑な思いだったでしょうか。サウルはその知らせを聞くと、殺害の思いに駆られてサムエルのもとに来ました。サウルを王として奮い立たせた同じ主の霊は、その終わりを示すがごとくサウルに臨みました。サウルが「着物を脱いで」ということは、王服を脱がされたということです。そして、サムエルの前に倒されました。彼は悪を行うことが出来ませんでした。同じ主の霊が、私たちが、私たちの周りの人を傷つけることから守って下さいますように。

1サムエル 18章

「それでサウルは、ますますダビデを恐れた。サウルはいつまでもダビデの敵となった。」(29節)

サウル王の治世の初期には、

「神に心を動かされた勇者は、彼について行った。」(10:26)

とあります。神様は彼の周りに素晴らしい人々を備えてくださっていました。そしてダビデが彼の人生に現れました。ダビデは神の心にかなう人でした。しかもダビデは神を愛するだけでなく、サウル王に対しても忠実でした。しかし驚くことに、サウルはそんなダビデの敵となったとあります。サウルは、忠実な部下ダビデを脅威に感じたのです。どんな理由であれ、忠実な友人を脅威に感じ、背を向けてしまうなら、その人生は下り坂にあります。私たちが神から目を離してしまう時、忠実な友人の存在は、私たちに忠告を与えてくれます。どんな理由であれ、その忠実な友人を敵対視することがありませんように。