「そこで、兄弟たち。堅く立って、私たちのことば、または手紙によって教えられた言い伝えを守りなさい。」(15節)
パウロが、
「私たちが説教や手紙で伝えた教えを守りなさい」(LB)
と言った理由は、偽教師に惑わされたり、だまされたりする人がいたからです。パウロは言います。
「幻を見たとか、神から特別のことばを受けたとか言う人が現れても、また、私たちから送られたもののように偽造した手紙を見せられても、信用してはいけません。」(2節LB)
パウロは、そのような超自然的なものではなく、「言い伝え」を守りなさいと言います。パウロがここで言う「言い伝え」を集めた物が聖書です。ですから、私たちは何よりも聖書を土台とする必要があります。当時も、聖書よりも
「不思議なわざを見せては人々をだまし、力ある奇跡を行う者であるかのように見せかけるのです。」(9節LB)
という問題がありました。
何を土台とするか、私たちは問われています。