「そして毎日、宮や家々でイエスがキリストであると教え、宣べ伝えることをやめなかった。」(5:42)
「キリスト」は名前ではありません。
へブル語では「メシア」、「油注がれた者」という意味です。
「イエスがキリストであると教え、宣べ伝えること」
とは、イエスこそ旧約聖書が知らせてきたイスラエルの「メシア」、「救い主」ということです。
イエス様はご自身の宣教の始まりにこう言われました。
「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」(マルコ1:15)
「神の国」とは「神の統治」のことです。
要するに「メシア」としての統治の始まりを告げました。
使徒たちは、イエスの十字架の死と復活によって「神の統治」がこの地にもたらされているという良き知らせを宣べ伝え続けました。
ですから、イエス様が宣べ伝えられたことと、弟子たちが宣べ伝えたことは同じです。
イエスがキリストであるということです。