「ただ、彼と言い争っている点は、彼ら自身の宗教に関すること、また死んでしまったイエスという者のことで、そのイエスが生きているとパウロは主張しているのです。」(25:19)
ローマの総督、フェストゥスが理解したパウロの主張は、「イエスが生きている」ということでした。
フェストゥスはそのようにヘロデ・アグリッパ2世に伝えました。
ヘロデ・アグリッパ2世は、二七年ごろに生まれ、ローマで育ったと考えられていますので、イエス様と会ったことはありません。
しかし、ヘロデ一族がイエス様のことを知らないはずがありません。
曽祖父のヘロデ大王は、イエス様が誕生した時に、イエス様の存在を恐れて殺そうとしました。
しかし、「イエスが生きている」という主張を聞いても、ヘロデ・アグリッパ2世は恐れている印象は受けません。
彼は総督に、「私も、その男の話を聞いてみたいものです」(22節)と伝えています。信仰は聞くことから始まります。(ローマ10:17)