「さて、彼らはゲツセマネという場所に来た。イエスは弟子たちに言われた。「わたしが祈っている間、ここに座っていなさい。」」(14:32)
この箇所は有名なゲッセマネの祈りの箇所です。
ライト師はこんなことを言います。
「クリスチャンの祈りは、二つに割れた断層の境目に立って祈るようなものである。それは、両側から引っ張られる二本のロープの端をつかみ、必死で結ぼうとするかのように、ゲッセマネの園でひざまずき、天と地を結びつけようと、生みの苦しみでうめくイエスによって形作られている。」
ゲッセマネの祈りでイエス様が苦しまれた理由は、神の領域である天と、私たちが生きるこの地を結び付けるためだったと言います。
イエス・キリストを信じるということは、このイエス・キリストによって結び付けられた天と地が重なり合う地点で生きることに召されているということです。
天と地が重なり合う地点は、ある意味、ゲッセマネの園のような場所です。
※ 教会暦では今日は灰の水曜日。今日からレント(受難節)が始まります。