「全イスラエルは、王が下したさばきを聞いて、王を恐れた。神の知恵が彼のうちにあって、さばきをするのを見たからである。」(3:28)
富や長寿よりも知恵を選んだソロモン王の名は伝説となりました。
もっとも、知恵を求めたこと自体が、最大の知恵だったと言えるかもしれません。
知恵は、単なる情報や理論的な知識ではありません。
善と悪を区別し、それに基づいて行動する実践的な能力です。
この箇所で、ソロモン王は与えられた知恵で、具体的に二人の母親を裁きます。
生きている子がどちらの子かを判別するために、子どもを二つに切り分けるように命じます。
本当の母親は、その子を愛していたので、その子が殺されずに、生かすために手放そうとします。
ところが、もう一人の母親は、「断ち切ってください」と言います。
このようにして、どちらが本当の母親かを明らかにしました。
聖書は言います。
「主を恐れることは知恵の初め」(箴言9:10)