「王は民の願いを聞き入れなかった。かつて主がシロ人アヒヤを通してネバテの子ヤロブアムにお告げになった約束を実現しようと、主がそう仕向けられたからである。」(12:15)
私たちは歴史の表面的な部分だけで判断しやすいところがあります。
長老の助言に耳を傾けなかったレハブアム王の愚かな判断ばかりに目がいってしまいます。
実際、レハブアム王の傲慢な態度を見て、民は離れて行きます。
結果的に、ユダの部族以外はレハブアム王に従うことはなくなります。
このようにして、イスラエルの国は北と南に分裂します。
ところが聖書は、分裂王国の根本的な問題はソロモン王の背信行為だったと言います。
「主がそう仕向けられたからである」と言います。
次世代の愚かな判断の背後に、前の世代の愚かな行動があるというのならば、私たちは皆、へりくだって神の憐れみを求めることから始める必要があるのではないでしょうか。