「ところがあなたは、これまでのだれよりも悪いことをした。行って自分のためにほかの神々や鋳物の像を造り、わたしの怒りを引き起こし、わたしをあなたのうしろに捨て去った。」(14:9)
ヤロブアムは自分の都合で、神を利用しようとしていただけでした。
彼にとって神は彼が利用できる範囲の宗教だったのです。
彼は「自分のために」神々を作りました。
しかし、そんな彼の息子が病気になり、自分の力ではどうしようもないという世界にぶつかりました。
その時、自分が勝手に作り出した宗教ではダメだと気がついたのです。
しかし、彼には問題がありました。
彼は人々を欺いて、金の子牛に祈ればいいとしてしまったのです。
彼がまことの神の預言者の所に行くということは、人々を欺いていたことを明るみに出してしまうことでした。
それで彼は欺き通すために、自分の妻を変装させて、預言者の所に遣わします。
一度欺くと、取り返しがつかないところまで繰り返されてしまいます。