「それどころか彼は、シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻とし、行ってバアルに仕え、それを拝んだ。」(16:31)
「オムリは主の目に悪であることを行い、彼以前のだれよりも悪いことをした。」(25節)
しかし、
「オムリの子アハブは、彼以前のだれよりも主の目に悪であることを行った。」(30節)
アハブはシドン人の王の娘、イゼベルを妻としました。
シドンはフェニキア人の都市国家で、地中海交易で発展しました。
ですから、この結婚によってアハブは経済的繁栄を手に入れました。
しかし、彼は妻が拝むカナン人の神々、バアルに仕えるようになります。
首都のサマリアにバアルのための神殿まで建てます。
また、バアルの女神であるアシェラ像まで造ります。
このようにして、北イスラエル王国は、もはや主なる神(ヤハウェ)への信仰のみの王国ではなくなります。
「あなたがたは神と富とに仕えることはできません。」(マタイ6:24)