「アハブは宮廷長官オバデヤを呼び寄せた。オバデヤは主を深く恐れていた。」(18:3)
エリヤの時代の北イスラエル王国の人々は、アハブ王とイゼベルによって導入されたカナンの神バアルと主なる神の両方を信じる、どっちつかずの状態でした。
鎌野師はこのように指摘します。
「そのような信仰の姿を映し出していたのが、アハブに仕えていた宮廷長官オバデヤです。彼は主を恐れ、主の預言者をイゼベルの手から守りつつも、アハブを恐れ続けていました。」
イゼベルの目的は主なる神の礼拝をバアルの礼拝に置き換えることでした。
それでイゼベルは主なる神の預言者たちを殺しました。
オバデヤは、「主を深く恐れていた」ので、命の危険を冒して主の預言者たちを助けました。
ところが、アハブ王から責任を問われて処刑されるのではと怯えていました。
エリヤは言います。
「おまえたちは、いつまで、どっちつかずによろめいているのか。」(21節)