「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。」(1:14)
「私たちの間に住まわれた」は直訳すると「幕屋を張った」です。
これは出エジプトの時、イスラエルの民の中心に張られた幕屋を連想させます。
イエス・キリストは、荒野で造られた幕屋に神の臨在が宿られたように、人々の中に住まわれたということです。
出エジプトに出てくる幕屋の特徴の一つは、神の栄光が幕屋に満ち、その上には、昼は雲の柱、夜は火の柱があったということです。
聖書は言います。
「旅路にある間、イスラエルの全家の前には、昼は主の雲が幕屋の上に、夜は雲の中に火があった。」(出40:38)
ヨハネは、「私たちはこの方の栄光を見た」と言いますが、それはまさに、このイスラエルの民が荒野で雲の柱や火の柱を見たように見たということだと思われます。