「ヨハネは言った。「私は、預言者イザヤが言った、『主の道をまっすぐにせよ、と荒野で叫ぶ者の声』です。」」(1:23)
19節以下はユダヤ人とバプテスマのヨハネとの対話です。
バプテスマのヨハネの働きが、エルサレムの指導者たちが無視できない状態だったのです。
彼らが一番気になったのは、彼が「キリスト」、すなわち、旧約聖書が預言してきた来るべき王、「メシア」かどうかということでした。
バプテスマのヨハネは「違う」と否定します。
ヨハネの応答は自分のことについての質問を嫌っている印象も受けます。
彼が語りたいのは、自分のことではなく、別の方であることが伝わってきます。
ヨハネは、自分が目立たないようにしている印象も見受けられます。
ヨハネは、自分をもはや「人」というカテゴリーではなく、ただの「声」ですと言います。
使徒パウロは言います。
「私たちは自分自身を宣べ伝えているのではなく、主なるイエス・キリストを宣べ伝えています。」(2コリント4:5)