先日リラの宮脇から「この人、鈴木先生の息子さんじゃない?」とメールがきました。
鈴木結生(すずきゆうい)さん芥川賞受賞の記事と共に鈴木先生ご家族と一緒に撮ったリラコンサート後の写真が添付され、懐かしい記憶が一気に蘇ってきました。
東日本大震災から半年余り過ぎたころ、福島県郡山市にある郡山コスモス通り教会でのリラコンサート。
少し時間が経っていたとはいえ、高速道路もまだあちこちに地震の影響が残っていました。
放射能の影響があるから公園で遊ばせることができず、子どもたちがストレスを感じているという話に心痛め、そんな中でも笑顔で私たちの訪問を喜んで、そばを離れようとしない子どもたちの姿に涙したあの日。
小6で福岡に引越し、「東北の思い出を残したくて書いたのが初めての小説だった」と記事にはありました。
1月17日で阪神淡路大震災から30年。
思い出したくない記憶と引き継がなければならない経験の狭間で難しい対応が迫られていると聞きます。
経験した者にしかわからない「ことば」で紡ぎ出されていく彼の小説が、キリストを指し示す光となることを祈っています。
(小山晶子牧師夫人)