ヨハネ 7:53-8:11

「しかし、彼らが問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい。」」(8:7)

N.T.ライトという聖書学者は、この話は「姦淫の現場で捕らえられた女性」の話ではなく、「偽善の場で捕らえられた男たち」(the men caught in hypocrisy)の話だと言います。

もちろん、聖書の主役はイエス・キリストです。

ただ、ここでは「イエス様と姦淫の場で捕らえられた女性」に焦点が当てられているのではなく、「イエス様と偽善の場で捕らえられた男たち」に焦点が当てられているというのです。

人間の一番厄介な点は、他人の罪は指摘しても、自分の罪を認められないということです。

「ぼくはその女を石で打てる・・・」と、自分の罪が分からないのです。

他者を指差し、自分を正当化しようとする・・・。

その時、まさに、「偽善の現場で捕らえられた男たち」の一人となっているということです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です