「わたしはあなたがたに平安を残します。わたしの平安を与えます。わたしは、世が与えるのと同じようには与えません。あなたがたは心を騒がせてはなりません。ひるんではなりません。」(14:27)
イエス様が与えると約束された「平安」は、ただの「平安」ではありません。
「わたしの平安」と、イエス様が所有している平安であることを強調しています。
LBでは、
「この世のはかない平安とは比べものになりません。」
と訳しています。
イエス様の時代の世界を支配していたのはローマ帝国でした。
皇帝アウグストの肖像画が刻印されたお金には、ラテン語で「平和」を意味する「PAX」という単語が刻印されていました。
ローマ帝国は武力によって、「当時の世界を平和にした」と自負していたのです。
民衆はローマ帝国が与えるパンとサーカスに酔いしれ、「ローマの平和」を享受していました。
イエス様は、そんなローマ帝国が与える「平和」とは違う「わたしの平和」を与えると約束されました。