「トマスはイエスに答えた。「私の主、私の神よ。」」(20:28)
トマスの信仰告白の言葉は、明確に、イエス・キリストを「神」として描写しています。
イエス様は三位一体なる神の第二位格です。
トマスは、確信を持って宣言しました
「あなたは私の主であり、私の神です。」
ヨハネの福音書を読んだ初代教会のクリスチャンたちにとって、この響きは、現代の私たちと違った響きだったと思います。
なぜなら、ローマ皇帝(ドミティアヌス)が、自分自身を「主であり、神」と呼ぶことを求めていたからです。(スエトニウス、Dom.13)
皇帝崇拝を強要される中で、皇帝ではなく、イエス・キリストこそが、
「あなたは私の主であり、私の神です。」
と告白するトマスの姿に、初代教会のクリスチャンたちは励まされたのだと思います。