「それは、主イエスに対してあなたが抱いている信仰と、すべての聖徒に対するあなたの愛とについて聞いているからです。」(5節)
今日の箇所は、キアズム(abba)という技法が使われていて、
「愛・信仰・主イエスに・聖徒たちに」
という語順になっています。パウロがピレモンを覚えるために、神様に感謝せずにいられない理由は、まず、彼の主イエスに対する信仰、忠実さのゆえでした。そして、ピレモンの聖徒たち、すなわち、クリスチャンたちに対する愛のゆえでした。十字架が縦の線と横の線があるように、私たちは神との縦の関係と、他のクリスチャンたちとの横の関係の両方が必要です。聖書は言います。
「神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。神を愛する者は、兄弟をも愛すべきです。私たちはこの命令をキリストから受けています。」(Ⅰヨハネ4:20,21)