「彼らは、神を知っていると口では言いますが、行ないでは否定しています。」(16節)
これは、パウロがテトスにあてて書いた手紙です。テトスは、エーゲ海に浮かぶクレテ島で教会の指導者として働き、また後継者を任命するという責任を担っていました。パウロがこの地域の人々について厳しい言葉で非難している様子からも、テトスの置かれていた大変な状況を垣間見ることができます。「神を知っている」と、口で言うことは、そんなに難しいことではありません。問題は、「神を知っている」者らしく生きているかどうかです。私たちは開き直らずに、日々、自分自身が神のことばを信仰と生活の規範として生きているかどうか吟味する必要があります。使徒パウロもこのように言っています。
「もし私たちが自分をさばくなら、さばかれることはありません。」(Ⅰコリント11:31)