「これはノアの息子、セム、ハム、ヤペテの歴史である。大洪水の後に、彼らに子どもが生まれた。」(1節)
旧約聖書の特徴の一つであり、私たちが読みにくく感じることの一つは、系図だと思います。まず、アダムからアブラハムに至るまでの系図が記録されていきます。次に、アブラハムから、ダビデに至るまでの系図が記録されていきます。そして、最終的に、ダビデからイエス・キリストの誕生までに至る系図が絞られていきます。だからマタイの福音書は「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図。」と始まります。つまり聖書は、当時の人が気づいていたかどうかは分かりませんが、最初の人、アダムからイエス・キリストに至るまでの系図をしっかりと記録してきたのです。歴史は、Historyと英語で言いますが、まさに、His Story、神の話です。歴史を支配されているのは神です。