「彼がペヌエルを通り過ぎたころ、太陽は彼の上に上ったが、彼はそのもものためにびっこをひいていた。」(31節)
ヤコブは神の御言葉を握って、約束の国に戻ってきました。しかし、自分がだました兄のエサウに殺されると恐れていました。ヤボクの渡しのところで、家族を渡した後、ヤコブは自分だけそこに残りました。ヤコブはそこで天の使いと格闘します。ヤコブの自我(エゴ)があまりにも強かったため、天の使いも彼を負かすことができません。それで、ヤコブのもものつがい、すなわち、関節をはずしました。彼は片足を引きずらなければならなくなりました。もう誰からも逃げられなくってしまったのです。どう見ても負けたのはヤコブの方ですが、御使いはヤコブが勝ったと言いました。本当の勝利は、砕かれることによってもたらされるということだと思います。それが、たとえ足をひきずる人生を意味していたとしても。