「そのとき、タマルに、「ご覧。あなたのしゅうとが羊の毛を切るためにティムナに上って来ていますよ。」と告げる者があった。」(13節)
興味深いことに、新約聖書のマタイの福音書一章のイエス様の系図に、このタマルが登場します。
「ユダはタマルによってペレツとゼラを」(1:3新共同訳)。
タマルの次に出てくる女性は、遊女と紹介されたラハブ、その次は、モアブという異邦人のルツ、次にダビデがウリヤから奪ったバテシェバ。マタイの福音書に出てくる四人の女性は、ユダヤ人ではなく、この箇所のように隠したくなるような過去をもっていた女性たちでした。しかし、ここに神の恵みがあります。どんなに恥ずかしい過去があっても、神は私たちを用いることができないというわけではありません。逆に、私たちを赦し、きよめ、神の恵みの現われとして、用いてくださいます。