「この民がみな進んで行くとき、国中は大きな声をあげて泣いた。王はキデロン 川を渡り、この民もみな、荒野のほうへ渡って行った。」(23節) ダビデの息子、アブシャロムは人の心をつかむのが巧みでした。彼は、「王の ところへ訴えを持ち込む人を見つけると、そのつど呼び止めて、さも関心がある ように、訴えを聞くのです。」(2節LB)彼には下心がありました。彼はダビ デに謀反を起こすためにしたのです。それで危険を感じたダビデは、泣きながら キデロン川を渡って逃げました。キデロン川、それはエルサレムの汚物が流れて いる濁流です。それは、困難と悲しみの川です。私たちの王、イエス・キリスト もまた、同じようにその川を渡られました。スポルジョンはこう言っています。 「ダビデは一時卑しい身分に下ったが、やがて勝利を得て都に帰り、またダビデ の主は勝利を得て墓からよみがえられた。だから私たちも勇気を奮い起こそうで はないか。」 「主よ、元気を与えてください。」