「イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。『わたしはあわれみは好むが、いけにえは好まない。』とはどういう意味か、行って学んで来なさい。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」」(12,13節)
イエス様は当時罪人としてはじかれていた人たちと、あえて食事をされました。当時の宗教指導者たちにとって、誰と食事をするかは重要なことでした。なぜなら、穢れた人と共に食事をしたら、自分も穢れると考えていたからです。彼らはいつも自分が正しかったのです。しかしイエス様は、神の愛が必要な人ならだれにでも近づいていき、一緒に食事をしました。食事は、神の国の現れを意味していたからです。神の国は、憐れみ深くなることを通して現されます。自分の物差しで他者を裁き、自分がいつも正しい人は、その食卓に着こうともしません。