「そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に「エパタ。」すなわち、「開け。」と言われた。」(34節)
指を両耳に差し入れ、つばきをし、そのつばきをつけた手で、その人の舌に触り、天を見上げて、深く息をついて、「開け」と言ったとあります。この一連の動作は、当時の人々にとって、特異ではない、医療行為だったようです。もっとも注目すべきは、イエス様が「「エパタ。」、「開け。」と言われた。」という箇所です。イエス様の日常語、アラム語です。初代教会で一般的に使用されていたのだと思われます。原文は命令形ですが受動態です。つまり、「開かれなさい!」。神的受動態と呼ばれ、主語は「神」です。「人にはできないことも神にはできる」という信仰をもって、初代教会の人たちは、「エパタ!」、「開かれなさい!」と祈っていたということです。神は今も生きて、働かれておられます。私たちの想定を超えて、素晴らしい御業をなされる方です。私たちも信仰をもって、「エパタ!」と信仰の宣言をしましょう!