「宮に入られたイエスは、商売人たちを追い出し始め、こう言われた。『わたしの家は、祈りの家でなければならない』と書いてある。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にした。」(45‐46節)
この箇所は「宮きよめ」として良く知られていますが、同じ内容がすべての福音書にしるされています。それだけこの出来事を重要なこととして認識していたからでしょう。これはエルサレム神殿の異邦人の庭と呼ばれる場所が舞台です。もともと異邦人の庭は、神殿に入ることのできない外国人が礼拝を捧げるための場として設けられていましたが、当時この場所では神殿に捧げるものが簡単に用意できるようにと、祭司主導で商売が行われ、とても礼拝ができるような状況ではありませんでした。イエス様はすべての人が神様に礼拝を捧げることができるように、妨げとなるものを取り除いて下さいました。そしてこの数日後、十字架にかかられたのです。