「イエスは答えられた。「わたしの国はこの世のものではありません。もしこの世のものであったなら、わたしのしもべたちが、わたしをユダヤ人に渡さないように、戦ったことでしょう。しかし、事実、わたしの国はこの世のものではありません。」」(36節)
ピラトは当時のローマ帝国を代表しています。イエスは「神の国」を代表しています。イエスはピラトにこう言いました。
「わたしの国はこの世から出たものではありません。」(直訳)
イエスのポイントは、「神の国」というのは、ローマ帝国に代表される、「この世の力」を土台としたものではないということです。時として「この世の力」は、揺るぐことのないもののように見えてしまう時があります。しかし、ローマ帝国も崩壊したように、「この世の力」は絶対ではありません。しかし、キリストが十字架にかかられることによってもたらされた「神の国」は今も全世界へと広がり続けています。