「しかし、あなたがたが、渡って行って、所有しようとしている地は、山と谷の地であり、天の雨で潤っている。」(11節)
榎本保郎先生は、このように記しています。
「信仰の世界には山がある、谷がある。しかし、そここそ天のうるおいの地なのである。」
ナイルの河口に広がる肥沃の地から、山と谷の地へとイスラエルの民は向かっていました。自分の努力だけではどうすることもできない、天からの雨を期待しなければ生きていけない世界へとイスラエルの民は向かっていました。まさに、信仰生活とはそのようなものだと思います。イエス・キリストを信じて生きていく中で、山があり谷があります。自分の努力だけではどうすることもできないことを知ります。主の恵みの雨が不可欠だということを学びます。もっとも、山と谷の地だからこそ、天の養いを体験することができるのかもしれません。