「私たちが主イエスの恵みによって救われたことを私たちは信じますが、あの人たちもそうなのです。」(11節)
三浦綾子さんの興味深い聖書解釈があります。
「あなたがたは、世界の光です。」(マタイ5:14)
とイエス様がおっしゃったのは、
「どんな人も世の光として神がその生を赦していてくださる」
という解釈です。イエス様は、「あなたは世の暗闇」とは言いませんでした。あれでも、あんな人でも世の光、神様が命を与えてくださったからには、その人の存在を否定してはいけないと。
今日の箇所で、使徒ペテロは、ユダヤ人クリスチャンたちに、異邦人クリスチャンの存在を否定しないように言います。この世は誰一人、自力で救われた人はいません。みんな、神の一方的な恵みによって救われました。お互いの存在を尊重し合う必要があります。
「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。」(エペソ4:32)