「「姦淫するな、殺すな、盗むな、むさぼるな。」という戒め、またほかにどんな戒めがあっても、それらは、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」ということばの中に要約されているからです。愛は隣人に対して害を与えません。それゆえ、愛は律法を全うします。」(9,10節)
聖書の言う愛は、「欲望」という自己中心の愛とは違います。相手の必要を認めて与えていく、満たしていくのが、聖書の言う愛です。ですから隣人に対して害を与えるようなものは、聖書の言う愛ではありません。何でもしてあげることが愛とは限りません。相手のことを思い、行動することが愛であり、これが旧約聖書が実は求めていたことでした。スティーブン・カーティス・チャップマンは、このように歌っています。
「愛はいつも善をもって悪に打ち勝つ。」(Love will always overcome evil with good.)