「昔書かれたものは、すべて私たちを教えるために書かれたのです。それは、聖書の与える忍耐と励ましによって、希望を持たせるためなのです。どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたを、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを持つようにしてくださいますように。」(4,5節)
使徒パウロは、旧約聖書の目的の一つは、私たちに「聖書の与える忍耐と励まし」によって希望を持たせるためだと言います。私たちは旧約聖書を学ぶ時、神様がどれほど忍耐深いお方かを学びます。何度も裏切り続けるイスラエルの民を、神は愛し続け、関わり続けられます。ですから、詩人もこう歌っています。
「主よ、あなたは情け深い神/憐れみに富み、忍耐強く/慈しみとまことに満ちておられる。」(詩篇86:15共)
もちろん、今もイスラエルの民を神は見捨てられていません。神の忍耐は私たちに慰めと励ましを与えます。そして、希望をもたらしてくださいます。