「そのとき、彼はひどく渇きを覚え、主に呼び求めて言った。『あなたは、しもべの手で、この大きな救いを与えられました。しかし、今、私はのどが渇いて死にそうで、無割礼の者どもの手に落ちようとしています。』すると、神はレヒにあるくぼんだ所を裂かれ、そこから水が出た。サムソンは水を飲んで元気を回復して生き返った。それゆえその名は、エン・ハコレと呼ばれた。それは今日もレヒにある。」(18,19節)
旧約聖書学者の服部師はこう言っています。
「サムソンは、(性格的に弱点をもちながらも)自分なりに、士師としての使命を果たすために精いっぱい努力したのだろう。彼は、疲れ、のどの渇きを覚えて主に求めたのである。(中略)そのような疲れたサムソンに対して、神は彼に水を与えて、元気を回復させ、強められたのである。」
「エン・ハコレ」の意味は「祈る者の泉」(新共同訳)。
主を呼び求める者に、主は答えてくださいます。