「主はサムエルに仰せられた。「この民があなたに言うとおりに、民の声を聞き入れよ。それはあなたを退けたのではなく、彼らを治めているこのわたしを退けたのであるから。」(7節)
イスラエルの人々は、生活が安定し始めると、神への思いが薄くなり、神の支配よりも人の支配を求めるようになっていきました。榎本師はこう言っています。
「何か困難なことが起こったり、比較的責任のともなわない時代には、神を熱心に求めていた人が、生活が安定し、いろいろと地上的な責任を負わされるようになると、だんだんと神を恐れる思いが稀薄になる。そういう人が多いのではなかろうか。」
神は今も神の民を直接治めたいと願われています。だから、イエス様はおっしゃられました。
「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」(マタイ6:33新共同訳)
「神の国」とは神の支配の下に生きることです。