「これに耳を傾けよ。ヨブ。神の奇しいみわざを、じっと考えよ。」(14節)
ヨブは三人の友人との対話の中で、自分のことでいっぱいになっていました。「因果応報」を絶対視する友人たちは、ヨブに非を認めさせようとしました。しかし、ヨブはそのことに疑問を呈し、「自分の何が悪かったのか?」と神に訴えます。しかし、そんなヨブの視点を変えるようにエリフは訴えます。
「神が嵐を起こすのは懲らしめのため、また、いつしみで人々を元気づけるためだ。」(13節LB)
神の知恵を人は理解することはできません。エリフはヨブに、人間のはかない知恵で悟りを開こうとすることをやめて、神の素晴らしい御業を考えるように勧めたのです。私たちは自分を主体として世界を考えることをやめて、神を主体として、神の御業を考える必要があります。「私」ではなく、「神が」何をしてくださったか、十字架の御業をじっと考えることが大切です。