「彼はイスラエルをそしったが、ダビデの兄弟シムアの子ヨナタンが彼を打ち殺した。」(7節)
現代における旧約聖書の理解の難しいところは、今日の箇所のような血なまぐさい箇所だと思います。どうしても人の命が軽視されているように感じてしまいます。当時の歴史的文脈を考えることも大切ですが、旧約聖書は旧約だという理解が大切です。「旧」が意味することは「古い」ということで、「新約」からの理解が必要ということです。新約聖書にはこう書いてあります。「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。」(エペソ6:12)。私たちをそしっているのは、人ではなく、悪魔、悪霊です。私たちは敵を間違えてはいけません。ですから聖書は注意します。「もし互いに愛し合わず、いがみ合ったり、非難し合ったりしているなら、結局、共倒れになってしまいます。気をつけなさい。」(ガラテヤ5:15LB)