「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。」(1節)
1節から8節まで、相反する「時」が繰り返されているように見えます。
「壊す時、やり直す時、泣く時、笑う時、悲しむ時、踊る時」(3,4節LB)。
しかし、
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。」(11節)
とあるように、ここでは二つの時を対立させているわけではなく、「神の時」の中で人生の現実がつながっていることに気づかせます。泣く時も、笑う時も、実は、神の臨在はそこにあると言うのです。人生の様々な時、神はそこにおられ、すべてのことを美しくしてくださると。私たちが人生の中で体験する喜びも悲しみも、神の恵みの中では意味があります。