「彼らの父は、彼らに銀、金、えりすぐりの品々など多くの賜わり物を与え、ま た、それとともにユダにある防備の町々を与えたが、王国はヨラムに与えた。彼 は長男だったからである。ヨラムはその父の王国に立つと勢力を増し加え、その 兄弟たちをひとり残らず剣にかけて殺し、また、イスラエルのつかさたちのうち 幾人かを殺した。」(3,4節) ヨシャパテ王は、父親としてこの世的にはすばらしい遺産を子供たちに残した はずでした。しかし、長男のヨラムは、神様に背を向け、自分の兄弟たちを殺し てしまいます。その理由の一つとして、北イスラエル王国のアハブ王との関係が あげられています。「アハブの娘が彼の妻であったからである。」(6節)アハ ブ王は神の預言者を殺害し、バアル信仰をイスラエルの人々に強要した王です。 人はどうしても自分が時間を費やしている人の影響を受けます。神を捨て去った ヨラム王は「人々に愛されることなく世を去った」(20節)ということを心に 留めたいと思います。