「あわれみと赦しとは、私たちの神、主のものです。これは私たちが神にそむいたからです。」(9節)
この世界は神を裁きの神として描写します。しかし神は、何よりもまずご自身をあわれみの神として現わされます。あわれみは聖書における神の第一のご性質です。神の主権、全知、全能、遍在よりも、怒り、正義、裁きよりも、神の第一の性質はあわれみです。神がモーセにご自身の栄光を現わした時、十戒を与えた時、神はこう言われました。
「主、主は、あわれみ深く、情け深い神、怒るのにおそく、恵みとまことに富み」(出エジプト34:6)
まず何よりも主はご自身を、
「あわれみ深く」
と言われています。
「主、主は、正しく、義であり」でも、「永遠であり、全能である」でもありません。まず神は言われます。
「わたしはあわれみ深い神。わたしがあなたのためにするすべてのことは、わたしのあわれみから流れ出ている。」