「そこでイエスは十二弟子を任命された。それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わして福音を宣べさせ、悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。」(3:14,15)
悪霊問題は人間としてあるべき生き方ができなくなるところにあります。ですから「悪霊を追い出す権威」とは、
「人間らしさの回復」
をもたらす権威です。「福音」は「神の御国」によって「人間らしさの回復」をもたらします。人はあたかも「自分が神」かのようにふるまうことによって、「人間らしさ」を失いました。ですから、人間性、「神のかたち」を回復できるように、イエス・キリストは私たちのために十字架にかかり、死に、葬られ、よみがえられました。今、誰でもイエス・キリストを信じることによって人間らしさを回復することができます。弟子たちに、そして今、信じる者たちに与えられた権威は、キリストの十字架によって完成するこの「神の国」の権威です。