「確かに、人の子は、自分について書いてあるとおりに、去って行きます。」(14:21)
ある英語訳(KNT)は今日の箇所をこう訳しています。
「人の子は彼の旅路を完了する。彼がすると聖書が言うように。」
イエス様のこの世での旅路の完了が、聖餐式に込められていると言うことです。ですからイエス様は杯を取り、感謝をささげて後、弟子たちに与えられ、言われました。
「これはわたしの契約の血です。多くの人のために流されるものです。」(24節)
「多くの人のため」という意味は、「すべてではない」という意味ではありません。限定されているということではありません。イエス様「一人」が、「多くの人のために」ご自分の命を捧げられたという表現ですが、それは十字架の御業は完全であったことを意味します。ですから、聖餐式はイエス・キリストのこの地上における旅路の完成を覚えるものです。