「『そら、ここにある。』とか、『あそこにある。』とか言えるようなものではありません。いいですか。神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。」(21節)
神の国とは神の統治、神が支配されることを意味します。イスラエルの人々は神の統治を待ち望んでいました。いつになったらローマの支配を終わらせ、神が支配するイスラエルの独立をもたらすのかとイエス様に尋ねたのです。彼らにとってメシアとは神の国をもたらす軍事的な救世主だったからです。しかしイエス様は言われました。
「神の国は、人の目で認められるようにして来るものではありません。」(20節)
神の支配は軍事的にもたらされるものではないと言われました。それよりも、互いの間に神の支配を認めることによって神の国は現わされていると言いました。私たち一人一人が、天で神のみこころが行われているように、この地で神のみこころに生きようとする時に、神の国は、私たちのただ中にあります。