「まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」(12:24)
文脈を見ると、この箇所はイエス様ご自身のことに関して言われています。イエス様が十字架で私たちの罪ために死ななければ、人が救われることはありませんでした。同時に、次の節でこのように言われます。
「自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世でそのいのちを憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。」
キリスト者の生き方は、この世の人生を謳歌することが目的となるべきではありません。自分だけがこの世で良い目を見ることを目的に生きるならば神の御国はこの地に現わされることはありません。自分に死ぬ生き方が豊かな実を結ぶことをイエス様は示されました。楽しむことがいけないということではなく、この世がすべてのような生き方に対して警告しています。