今回の沖縄滞在の折、ずっと行きたいと思っていたひめゆりの塔を訪れることができました。幼いころ彼女たちを題材にした映画を見たことがあり、様々な場面が私の脳裏に鮮明に焼き付いていました。実際に使われていた沖縄陸軍病院第3外科豪は入り口をのぞき込んでも真っ暗で、皆がはしごを使って上り下りしていたことを知り愕然としました。米軍が沖縄に上陸し、戦局は悪化の一途を辿り、現在ひめゆりの塔が建っている第3外科豪は終戦間近の6月19日朝の攻撃で96名のうち89名が死亡しました。沖縄戦での日本の死者は12万人以上。アメリカ軍の死者は2万人以上。洗脳教育の恐ろしさ、リーダーの責任の重さを今まで以上に感じる機会となりました。不完全な私たち人間が、クリスチャンが、どうすれば地の塩・世の光としてこの世界の希望となることができるのか。沖縄戦での数々の証言を資料館で読みながらイエス様にのみ希望があることを、イエス様にしか希望はないことを心に刻む、静かな祈りの時間となりました。
(小山晶子牧師夫人)