「そして激しい反目となり、その結果、互いに別行動をとることになって、バルナバはマルコを連れて、船でキプロスに渡って行った。パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて出発した。」(15:39,40)
パウロとバルナバが対立し、別行動をしたという内容は、初代教会の歴史の汚点のように感じてしまいます。しかし、実際は、神の国の働きの拡大へとなりました。バルナバとマルコの働きが、その後、どうなったかに関して、使徒の働きには出てきません。しかし、対立の原因となったマルコに関して、使徒パウロは後ほど、こう言及しています。
「こちらへは、マルコも連れて来てください。彼に頼みたいことがあるのです。」(2テモテ4:11LB)
マルコは初代教会において重要な存在となり、後に、マルコの福音書を執筆するようになります。対立したり、別行動をとることになることは悲しいことですが、神はマイナスに見えることを用いてプラスにするお方です。