「使徒としてのしるしは、忍耐を尽くしてあなたがたの間でなされた、あの奇蹟と不思議と力あるわざです。」(12:12)
コリント人への手紙が書かれた理由の一つは、パウロの使徒職に疑問を抱く人たちに対する弁明です。いわゆる「超大使徒様」(11節)がパウロの権威に関してコリントの教会の人たちが疑問視するように仕向けたのです。それで、パウロは使徒としてのしるしを挙げます。それは単なる「奇蹟と不思議と力あるわざ」ではなく、
「忍耐を尽くしてあなたがたの間でなされた、あの奇蹟と不思議と力あるわざ」
です。「忍耐」は1コリンント13章の愛の賛歌にも出てきますし、ガラテヤ5章の御霊の実の一つにも出てきます。教会の働きは忍耐が必要です。聖霊の働きを忍耐強く行っていることこそ、使徒である証拠と言う聖書のみことばを心に留める必要があります。