「カインに七倍の復讐があれば、レメクには七十七倍。」(4:24)
「七十七倍の」復讐という表現は面白い表現ですが、新約聖書で同じ単語を「七の七〇倍」と訳している箇所があります。それはマタイの福音書七章、弟子のペテロがイエス様に
「人が私に罪を犯した場合、何回まで赦してやればいいでしょうか。七回でしょうか。」(マタイ7:21LB)
という問いに対し、イエス様が答えられた箇所です。
「七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います。」(マタイ7:22)
イエス・キリストは、「蛇のイメージ」の支配に対して、「神のイメージ」によって治めるとはどういう意味かを言及されたのです。憎しみと怒りの力ではなく、愛と赦しの力によって治める「神のイメージ」。私たちは、その姿を、十字架の上のイエス・キリストの叫びに見ることが出来ます。
「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカ23:34)