「彼がペヌエルを通り過ぎたころ、太陽は彼の上に上ったが、彼はそのもものためにびっこをひいていた。」(32:31)
ヤコブは神の御言葉を握って、約束の国に戻ってきました。しかし、自分がだました兄のエサウに殺されると恐れていました。ヤボクの渡しのところで、家族を渡した後、ヤコブは自分だけそこに残りました。ヤコブはそこで「ある人」(受肉前のキリストと言われます)と格闘します。ヤコブの自我(エゴ)があまりにも強かったため、「その人」も彼を負かすことができません。それで、ヤコブのもものつがい、すなわち、関節をはずしました。彼は片足を引きずらなければならなくなりました。もう誰からも逃げられなくなってしまったのです。どう見ても負けたのはヤコブの方ですが、神はヤコブが勝ったと言い、彼を祝福しました。神の祝福は、自我が砕かれることによってもたらされます。それが、たとえ足をひきずる人生を意味していたとしても。