「見ろ。あの夢見る者がやって来る。さあ、今こそ彼を殺し、どこかの穴に投げ込んで、悪い獣が食い殺したと言おう。そして、あれの夢がどうなるかを見ようではないか。」(37:19,20)
ヨセフは「夢見る者」と呼ばれ、迫害されました。ヨセフが未熟で、配慮なしに語ったことや、父親の偏愛がその原因だったことは否定できません。憎しみにかられた兄たちはヨセフを殺して、夢の実現を阻もうとしました。結局、彼らはヨセフを殺しはしませんでしたが、ミデヤン人の商人に売り飛ばしてしまいました。しかし、ヨセフの夢の実現を阻むものは何もありませんでした。神の夢は時が来れば実現します。夢を阻もうとした兄たちはへりくだらされ、最後にはヨセフはその兄たちに言います。
「あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。」(50:20)
神に不可能はありません。神の夢を見る者となりますように。