「ですから、どうか今、このしもべを、あの子の代わりに、あなたさまの奴隷としてとどめ、あの子を兄弟たちと帰らせてください。」(44:33)
聖書学者の服部師は、この箇所をこう解説しています。
「ヨセフが最終的に確認したかったこと、知りたかったことは、かつて自分を遠くへ売りとばした兄弟たちが、老いた父を中心に仲良く生きているかどうかということであった。すなわち、兄弟愛であった。」「ユダは、弟ベニヤミンを案じ、懇願するようにヨセフに迫って訴え、論じ、結論的には弟ベニヤミンの身代わりになってもよいからベニヤミンを年老いた父ヤコブのもとに帰らせてやってくれるようにとヨセフに求めるのである。」
聖書は言います。
「あなたがたは、あらゆる努力をして、信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には敬虔を、敬虔には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。」(Ⅱペテロ1:5-7)
神の国にはこのような兄弟愛が必要です。